盛り付けを考える時間が楽しい、料理に合うシンプルな器たち
おいしいという感覚を紐解いてゆくと、まるでひとつの舞台のように、あらゆるものが豊かに関係してできあがっているのだと気づきます。
香り、色彩、質感、温度、音。私たちMr. CHEESECAKEはチーズケーキを通して、「おいしいと感じる体験」を次の次元にシフトさせることを目指してきました。
そこで今回は「おいしさ」を作る要素のひとつである「器」にフォーカスし、さまざまな方の日々をおいしくしている器をご紹介できたらと思います。
今回ご紹介するのはジュエリーブランド「POFU」を手がけているsakiさんの器です。2年前に美術大学を卒業してジュエリーブランドをはじめたsakiさんは、自宅兼アトリエで毎日料理をするうちに、すっかり器が好きになってしまったそう。
「自分が作る料理に合うお皿に厳選している」という品々を、さっそくご紹介します。
料理家が手がけた、磁器の器たち
sakiさんがまず見せてくれたのが、真っ白な磁器の器たちでした。それまでは作家ものを手に取ることが多かったそうですが、毎日料理をするうちに、使いやすい磁器に惹かれたそうです。
sakiさん
「初めて買ったお皿は、料理家の渡辺有子さんが手がけるFOOD FOR THOUGHTのカフェオレボウルでした。使ってみたらとても扱いやすく、磁器の良さに気づいたんです。
渡辺有子さんの他に、長尾智子さんやチボリのお皿も使っています」
工業製品も多いことから、磁器の器は均一な表情をしているイメージもありますが、sakiさんは風合いも意識して選んでいるそうです。
sakiさん
「お気に入りのひとつが、渡辺有子の『PAPERWHITE 花リムプレート』です。これ、よく見ると細かい貫入が入っているんです。貫入にシミが入った様子に風合いを感じて、かわいいなと思いますね」
お手製の焼き菓子にぴったりな、イギリスの器
つづいて見せてくださったのが、吉祥寺にあるCINQで購入したMuchelney Pottery(マチュルニポタリー)という名前のイギリスの器。
sakiさん
「ぽってりした表情や、適度な重みがすごく好きです。白い磁器の器たちにも馴染むため、調味料を入れて一緒の食卓に並べています。
私はよく焼き菓子を作るので、お菓子との相性が良いところも気に入っています。スコーンやバナナブレッドを載せるととてもおいしそうに見えますし、ぽってりと生クリームを盛ったときもとても魅力的なんです」
淡い色で統一された、作家もの
最後に見せてくださったのが、作家ものの器。どれも繊細でやさしい色合いをしています。
sakiさん
「作家ものの器は人の手のあたたかみがありますし、素朴な雰囲気に癒されます。
インスタグラムで知った小林徹也さんの器は、淡いトーンがとても好きです。ブルーグレーの中にほんのりピンクが入っていたり、黒の中にも表情があったりと、手しごとならではの揺らぎを感じることができます。
和洋どちらにも合うため、パンの取り皿にしたりフルーツを盛ったり、肉じゃがや冷奴を盛ったりと、さまざまな使い方をして楽しんでいます」
▲お蕎麦用に購入した器。作家不明
sakiさんの器はどれもシンプルでありながら色や質感がやわらかく、詩的さを感じさせるものばかりでした。
扱いやすさとともに、自分に似合った雰囲気のものをセレクトし、日々を楽しんでいるのかもしれません。
sakiさん
「元々実際に触れながら手を動かして何かを創り出す事が好きなので、ジュエリー制作と同様に料理も好きな作業です。
その中でも盛り付けは、私にとっての気分転換。自分のお気に入りの器を選んで盛り付ける時間は、気分が高まります」
「おいしさ」を作る要素のひとつである「器」にフォーカスし、さまざまな方の日々をおいしくしている器をご紹介する連載「日々をおいしくする器」
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