自分の心のままに楽しく揃えた、人肌感じる器たち

自分の心のままに楽しく揃えた、人肌感じる器たち

おいしいという感覚を紐解いてゆくと、まるでひとつの舞台のように、あらゆるものが豊かに関係してできあがっているのだと気づきます。

香り、色彩、質感、温度、音。私たちMr. CHEESECAKEはチーズケーキを通して、「おいしいと感じる体験」を次の次元にシフトさせることを目指してきました。

そこで今回は「おいしさ」を作る要素のひとつである「器」にフォーカスし、さまざまな方の日々をおいしくしている器をご紹介できたらと思います。

連載の第3回目は、生活工芸品とデザイン雑貨の店「LuLu縷縷」の店主であるジェゲデ真琴さんです。

自然と手にとってしまうのは、人の温もりが宿るもの

仕事柄さまざまな器に出会うであろうことから、さぞやたくさんの器を持っているのかと思いきや、持っている器はキッチンの作り付けの食器棚に入ったものがすべてだそうです。かなり数を絞り、本当に心地よいと思うものだけをそろえているのが伝わってきます。

ジェゲデ真琴さん
「いろいろ考えて買うよりは、直感で自分の心に入ってきたものを買うことが多いです。色もよくそろっていると言われるのですが、特に意識していなくて。自然とモノクロやブラウン、青が集まりましたね。

そして工業製品より、作家ものを自然と手にとってしまいます。これも自然と集まりました」

食器棚をパッとみた限りだと日本の器が多い印象でしたが、違うジャンルのものを掛け合わせて、元々の雰囲気から少しはずして使うのが好きなのだそうです。

今回は「久しぶりに海外に行って買って来た」というお土産もまじえ、お気に入りを見せていただきました。

金太郎飴のように作る、イタリアの器

最初にご紹介いただいたのは、鮮やかな色をしたガラスの小皿です。昔懐かしい飴のような雰囲気のこの器は、ヴェネチアのものだそう。

ジェゲデ真琴さん
「友人が自分のレストランで使いたいとのことで、仕入れてくれないかと頼まれたのが出会いでした。

ヴェネチアングラスで有名なイタリアのムラーノ島で作られたもので、断面が星や花の模様のガラス棒を、金太郎飴のように長く伸ばした後に細かく切って作られています」

「モダンな和の雰囲気もあるため日本の高級料理店でも使われている器です。お寿司をのせたり、ソーサーとして使ったりする方もいるみたいですね。

私は和菓子をのせて楽しんでいます」

アートを楽しむようにして買った、スペイン土産

スペインで購入したばかりだという器は、アンダルシア地方のグラナダの伝統的な技法で作られているそうです。日本の藍色とは違った、パウダリーでやわらかな青色が特徴的です。

ジェゲデ真琴さん
「マドリードの生活雑貨の店で購入しました。他にもグリーンや赤もありましたが、自然と青に手が伸びましたね。

グラナダはスペイン語でザクロという意味。なので器にもザクロの絵が描かれています。

日本人の方の作品は繊細で手が行き届いているものが多いですが、これはすごくおおらかな作りをしていて、そこが良いなと思います」


「スペインではよく泳いだので、その思い出もかねてAbe The Apeというアーティストの人魚の絵の器も購入しました。

うしろに糸がついているので、アートピースのように壁に飾ることもできます。使い勝手でいうと難しいですが、まるで絵を買うように、つい手にとってしまいました」

軽くて好きな、竹細工たち

バッグやアクセサリーなど、「LuLu縷縷」でも品揃いが豊富な竹細工たちは、ジェゲデ真琴さんの出身地である大分で盛んな産業なのだそうです。

ジェゲデ真琴さん
「別府竹細工といって、とても有名なんです。地元ということで愛着があり、お店でも扱うようにしています。

竹は軽いし丈夫なので、使い勝手も良いんですよ。蕎麦やとうもろこしや焼き菓子をのせて使ったり、おにぎりをのせたり、いろいろな使い方ができます。

竹の節の部分を使った器は中村 さとみさんのもの。竹の器は珍しいと思います。元々は木工作家だったという彼女だからこそ作れる作品ですね」

「小林真弓さんが編んだものは、気負わず手軽に使えるのが魅力です。伝統的な編み方ですが、編み方に人柄が出ると思うんです。繊細な人もいれば、ダイナミックな方もいるし、力が強くがっしり編む人もいる。

手に取る方にはそういった個性も含めて、竹細工を楽しんでもらいたいですね」

ジェゲデ真琴さんの毎日を彩っている器をご紹介しました。

気構えすぎず自然な気持ちのままに集められた器たちは、のびのびとした気持ちの良い雰囲気にあふれています。

「使えるかどうか」という視点で器を眺めがちですが、時にはアートを買うように自分の心にしたがえば、また違った器の良さが見えてきそうです。

「おいしさ」を作る要素のひとつである「器」にフォーカスし、さまざまな方の日々をおいしくしている器をご紹介する連載「日々をおいしくする器」

Vol.2 作り手の想いにふれると好きになる。こだわって集めた日本の器たち

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