中国茶を使ったクリームが主役。四角いロールケーキ
最終更新:2024/05/30
画家が美しさの秘密を解き明かそうと色彩や構図の法則性を探るように、料理人はおいしさがどうして生まれるのかを研究しつづけている。みんなから愛されているおいしい定番デザートたちを、そんな作り手の目線から眺めてみたら何が見えるのだろうか。
この連載ではフランスの星つきレストランで修行を積んだMr. CHEESECAKEシェフ田村が、シェフの目線で「おいしい」の要素を分解し、その秘密にせまります。
第11回目はロールケーキです。
香ばしくてスパイシー。希少な武夷岩茶を使ったクリーム
ふわふわとした食感とたっぷりのクリームを楽しめるロールケーキは、日本でも人気のお菓子のひとつ。この度Tam Lab.でも、ロールケーキの販売が決定いたしました。
四角い見た目が珍しいのもさることながら、まず注目して欲しいのが武夷岩茶(ぶいがんちゃ)という中国茶を使用したクリームです。
武夷岩茶とは、その名の通り中国福建省武夷山市の岩山で採れる希少な烏龍茶のこと。岩から吸収したミネラル分を多く含み、豊かな香りを有しています。このお茶に田村が魅了されたことから、このクリームは生み出されました。
田村
「とにかく岩茶のすばらしさをみんなに知って欲しい、という想いでこのロールケーキを作っています。
岩茶は香ばしくてスパイシーな香りを持っているお茶。香りを最大限に生かすために武夷岩茶を一晩漬け込み、ゆっくりと旨味を抽出しています。その後丁寧に漉し、スキムミルクと砂糖を加えてなめらかにホイップして作りました。
のの字になっているロールケーキもおいしいですが、今回はクリームを楽しんでいただけるように、クリームを生地で包み込む形にしています」
生地もクリームを引き立てるものに
田村
「生地もどうやったらこのクリームがおいしくなるか、という視点で作っています。
そこで白砂糖ではなくメープルシロップと赤砂糖を使用しました。この2つは岩茶同様香ばしい香りを持っているので、素材同士の相性が良いんです。さらに生地がしっとりとした食感に仕上がり、なめらかなクリームと一体感が生まれます。
そこにアーモンドパウダーも加えてうまみを出し、よりリッチな味わいにしました」
アクセントを生むピーカンナッツプラリネ
田村
「スポンジとクリームだけだと味が単調になりがちです。そこで今回アクセントに加えたのが、ピーカンナッツプラリネ。ナッツとキャラメルも香ばしい香りを持っており、岩茶との相性が良いんです。
ナッツは全体に混ぜるのでなく、ケーキの底の方に少しだけ加えています。まずはクリームとスポンジを楽しんでいただき、途中でナッツの旨味とキャラメルの香ばしさで味に変化をつけてお楽しみください」
岩茶ならではの香りを楽しみながら、最初から最後まで飽きずにおいしく食べられるよう工夫されたロールケーキ。
ぜひこの機会に召し上がってみてください。
製品情報
square roll cake
しっとり感とふんわり感を両立させた今までにない食感のロールケーキ。クリームは、貴重な烏龍茶「武夷岩茶」を加え、旨味と香り、コクのある味わいに仕上げました。おすすめの食べ方は、ケーキの底に忍ばせたプラリネが溶け出す全解凍。しっとりでふんわりとした食感をご堪能ください。
価格:¥3,996(税込)
販売概要
販売日:2024年6月6日(木)以降、毎月6日10:00より販売
*数に限りがあり、なくなり次第終了
*公式オンラインストア以外での販売はございません
フランスの星つきレストランで修行を積んだMr. CHEESECAKEシェフ田村が、シェフの目線で「おいしい」の要素を分解し、その秘密にせまる連載「おいしいを分解してみると。
vol.10 ミネラルのうまみを感じる。全粒粉で作ったパウンドケーキ
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