シュークリームこそ家で作ってほしい。食感を楽しむクッキーシューのレシピ
シューと口の中でなめらかにとろけるカスタードクリームがおいしいシュークリーム。多くの人に愛されている定番スウィーツです。
そんなシュークリームですが、シェフ田村のおすすめの食べ方は、サクサクとした食感が楽しい焼いたばかりのクッキーシューに、クリームを詰めて食べること。
クッキーとシュー、そしてまったりとしたカスタードクリームが口の中で混ざり合い、たまらないマリアージュを作り出します。外では味わえない最高の瞬間を体験できるのです。
シュークリームこそ、まさに家で作ってほしいスウィーツ。今回もシェフ田村が作り出したレシピをご紹介します。
材料(12〜13個分)
■カスタードクリーム
・牛乳 250ml
・グラニュー糖 75g
・トンカ豆(またはバニラビーンズ) 1/2個
・卵黄 60g(約3個分)
・強力粉 10g
・コーンスターチ 10g
※トンカ豆はなくてもお作りいただけますが、入れることで風味が格段によくなります。
※トンカ豆の代わりに紅茶の茶葉(14g)を入れることで、紅茶のカスタードクリームになります。
■シュトロイゼル
・きび砂糖 60g
・薄力粉 60g
・無塩バター 50g
■シュー生地
・牛乳 100ml
・無塩バター 45g
・塩 ひとつまみ
・グラニュー糖 ひとつまみ
・薄力粉 55g
・卵 1〜2個
・生クリーム(乳脂肪分40%以上) 150ml
・グラニュー糖 15g
■下準備
①シュトロイゼルのバターは1cm角に切り、きび砂糖、薄力粉と一緒に冷蔵庫で30分以上冷やしておく
②卵はすべて常温に戻しておく
③シュー生地の薄力粉はふるっておく
④バットにラップを敷く
カスタードクリームの作り方
①小鍋に牛乳とグラニュー糖ひとつまみ(分量の一部)を入れる。トンカ豆をおろし器で細かく削って加え、中火にかけて沸騰させ、火を止める
※沸騰には気をつけながら、沸騰を待っている間に手順②〜③を進めておく
②ボウルに卵黄を入れて泡立て器で混ぜ、残りのグラニュー糖を加えて白くもったりするまでよく混ぜる
③強力粉とコーンスターチを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる
④①がしっかりと沸騰しているかを確認し、③に少しずつ加えてその都度よく混ぜる
※液体の温度が高いまま仕上げるのがポイントのため、手際よく作業する
⑤④をこし器にかけながら、鍋に移す。強火にかけ、よく混ぜながら一気に炊き上げる。最初は泡立て器で絶えず混ぜ、濃度が出てきたらゴムべらに持ち替える。ツヤが出てなめらかになるまで混ぜる
※卵が先に固まり始めるため泡立て器が重くなるが、そこからさらに混ぜ続けることで急に軽くなるため、そのタイミングでゴムべらに持ち替える
⑥ラップを敷いたバットになるべく薄くなるように⑤を流し入れる。上からぴったりとラップをかけ、冷蔵庫で冷やしておく
※最初の5分くらい冷蔵庫に入れると、早く冷える
シュトロイゼルの作り方
①フードプロセッサーに、冷やしておいたシュトロイゼルの材料をすべて入れる
②粒状になるまで、攪拌する
※1〜2分で砂状、そこからそぼろ状になり、少しずつまとまりが出てくる。攪拌しすぎると、ひとまとまりの生地になってしまうので注意する
③粒状にまとまったら、大きめの保存袋に移す
④めん棒などで厚みが1.5〜2mmになるまで伸ばす。袋のまま冷蔵庫で20分以上寝かせる
シュー生地の作り方
①鍋に牛乳・無塩バター・塩・グラニュー糖を入れて、中火にかけて沸騰させる。薄力粉を一気に加え、ゴムベラで手早く練り上げる
②鍋底に膜ができ、粉に火が入って生地としてまとまりが出るまで加熱する
③②をボウルに移し、溶き卵を4〜5回に分けて加え、ゴムベラでその都度よく混ぜる。生地にツヤが出て、すくった生地がゆっくり落ちて逆三角形を作る粘度になればOK
※卵の量は、生地の様子を見て調整する。このあたりで、オーブンを200℃に予熱しておく
焼いて仕上げる
①冷蔵庫で寝かせていたシュトロイゼルを直径2-3cmの丸型に抜く
※型はもちろん、ペットボトルのフタを代用しても
②裏返した天板にオーブンシートを敷く。口金をつけた絞り袋にシュー生地を入れ、3〜4cmくらい間隔をあけて絞る
※天板一枚につき12〜13個が目安
※天板は上下を逆さにすると、広く使える。オーブンシートは、四隅にシュー生地を少しつけてから敷くと、ピタッと止まって絞りやすいのでおすすめ
③シュー生地の上に①のシュトロイゼルを1枚ずつのせ、200℃のオーブンで4分焼いてから、今度は160℃に下げて40分焼く。焼き上がったら、粗熱を取る
④ボウルに生クリーム、グラニュー糖を入れて8〜9分立てにする。別のボウルにカスタードクリーム150gを入れてゴムベラでなめらかにし、生クリームを加えて混ぜる
※カスタードクリーム、生クリーム、グラニュー糖を10:10:1の分量で合わせる
⑤シューのおしりに箸などで小さく穴をあけ、口金をつけた絞り袋に④を入れ、シューにたっぷりと詰める
自分で作るからこそ味わえる、サクサクのクッキーシュー。焼いたばかりの香ばしい食感を、ぜひ家で楽しんでください。
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