自分たちの思いを「伝えきる」。 Mr. CHEESECAKEのプロジェクトマネジャーの覚悟

自分たちの思いを「伝えきる」。 Mr. CHEESECAKEのプロジェクトマネジャーの覚悟

Mr. CHEESECAKEに深く関わり、支える人たちの想いやこだわりをご紹介する「私とミスチと。」。

第6回は、プロジェクトマネジャーの松本沙也加の登場です。

Mr. CHEESECAKE最初期のメンバーで、すべての意思決定で中心的な役割を果たしている彼女を、代表の田村浩二は「だれよりもお客さまのことを考えているミスチの〝裏番長〟」と評します。

「やるべきことはシンプル」と明るく毅然と語る彼女は、なにを考えながらMr. CHEESECAKEを導いてきたのでしょうか?

ミスチがデコレーションケーキをつくらない理由

SNS運営から限定フレーバーの販売、そしてセブン-イレブンとのコラボまで。Mr. CHEESECAKEが関わるすべての施策に最終的なゴーサインを出し、スケジュールを管理しているのが、プロジェクトマネジャーであるわたしです。

「Mr. CHEESECAKEはどうあるべきか、なにをすべきか考え、実行する仕事」……というと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、自分たちとお客さまのことを考え抜いて「やる」「やらない」を決めるだけ。もちろん悩ましい局面もありますが、とてもシンプルなんです。

たとえば社内で、「クリスマスはMr. CHEESECAKEのニーズが高くないんじゃないか」「なにか手を打つべきだろうか」という話になったことがあります。やっぱり、いちごやクリームがたっぷり乗ったホールケーキこそ家族のクリスマスの象徴だよね、と。

すると議論の中で、「まるいミスチを出したらどうか」「デコレーションできるようにしたらどうか」といった案が出てきたりするわけです。でも、これはいまのわたしたちとお客さまのことを考えたら、明確に「やらない」と言える選択肢。

だって、みなさんの中にはすでに「長方形」という大切なイメージと、田村さんが生み出した最高の味やアレンジが存在するわけですから。

そんなチーズケーキを楽しみにしてくれているお客さまがいる。だからやらない、と決める。「こうしたら売れる」誘惑があっても、お客さまの体験を損ねたりブランドの価値を下げたりするのであれば、迷いなく却下する。逆に「やるべきこと」が明確なら、「やりたいこと」よりも優先する。

――そこをハッキリ伝えるようにしているから、田村さんには「裏番長」と言われるんですよね。ちょっと心外ですが(笑)。

セブン-イレブンコラボで、次のステップに

はじめて代表の田村さんに会ったとき、Mr. CHEESECAKEは「課題しかない」状態でした。実質ひとり目の社員のようなもので、チーズケーキづくり以外の仕事を回せる唯一のメンバーとしてがむしゃらに動きましたね。冷凍倉庫を探したり、ウェブサイトを3週間でつくったり、それと並行してメディア向けのプレスイベントを企画したり。各種SNSアカウントやLINEアカウントも作成、ひとりで運用までしていました(笑)。

やることは山積みで、でも全部やる意味があって……文化祭前のような慌ただしさと高揚感でした。あの頃のバタバタを思い出すと、ずいぶんフェーズが変わったなと感慨深いです。

そんな1年半の中でもいちばん印象的なのが、やっぱり、昨年末に実現したセブン-イレブンとのコラボですね。Mr. CHEESECAKEの名を冠したチロルチョコとアイスクリームを共に開発し、全国のセブン-イレブンで発売したことは、ほんとうに大きな出来事でした。

ウェブ上だけで買える、「知っている人は知っている」ミスチが全国的に、リアルの場で買える――。Mr. CHEESECAKEが次のフェーズに進むためにも必要なチャレンジでした。だから、やろうと決めた。

でも、同時に、既存のお客さまにどのように受け止められるか不安もありました。「4,000円のチーズケーキを買ってるのに300円でアイスを買えちゃうの!?」とがっかりされたらどうしようって。

でも……リリースを出すと、「すごい!」「楽しみ!」とたくさんの声を寄せていただけた。発売後も連日、「買いました!」「おいしい!」といった声がタイムラインにずらりと並びました。

いつもすぐに売り切れてしまい、ご迷惑をおかけしているお客さまたちが、まるで自分のことのように喜んでくださっている。その様子を見て「ああ、やってよかった」と心から思えました。
そして、「Mr. CHEESECAKEはこんなにもたくさんの人に応援していただける存在なんだ」と実感できたことで、わたし自身の認識も変わりました。
これまでは「自分たちのプロダクト」だったけれど、もう自分たち「だけ」のものではないんだなって。
……これはいままで感じたことのない、不思議な感覚でしたね。お客さまにとって大事なブランドとして、存在できている。絶対にがっかりさせたらダメだ、期待を裏切ってはダメだと、より背筋が伸びたというか。

そしてなにより「Mr. CHEESECAKEらしくありさえすれば、お客さまは想像を超えた挑戦を喜んでくれる」、そう気づけたことで社内の視座も大きく変わったと思います。

世界への道は、今日の一歩から

わたしがいつも意識しているのが、Mr. CHEESECAKEの思いを届けるためには「伝えきる」姿勢が不可欠だということ。たとえば、昨年の春は緊急事態宣言に入ってすぐ、公式HPでチーズケーキのレシピ公開に踏み切りました。

これはバズを狙い、露出を稼ぐための施策ではありません。チーズケーキをつくることで、閉塞感の中にも幸せを感じてもらいたい。身近なひとと笑いあってほしい。おうち時間を楽しんでほしい――Mr. CHEESECAKEとして心からそんな思いを持ったからこそ、なんですよね。当時はわたしたちもいつチーズケーキを販売できなくなるかわからない状況でしたから、なおさらでした。

でも、こちらの思いがちゃんと届かなかったら上っ面の施策で終わってしまいます。どういうメッセージや言葉、ビジュアルで伝えればいいか考え抜いて、伝えきる。それを怠っていては、お客さまにいい体験をしていただけませんから。こうして、目の前の施策ごとに「伝えきる」を重ねることでMr. CHEESECAKEの思いが届き、もっと好きになっていただける、応援していただける存在になると信じています。

わたしたちは、たったひとつの商品で世界を舞台に勝負しようとしています。それはもちろん簡単なことではなくて、長い年月をかけてようやく辿り着ける場所です。飛び道具なんてない。日々のちいさな積み重ねだけが、わたしたちを目指すところに近づけてくれるはずです。

だから今日も世界を目指しながら、一歩一歩の方向性にズレがないかをしっかり見つめ、着実に歩を進めていこうと思います。Mr. CHEESECAKEと、お客さまのことだけを考えて。

松本沙也加 profile
project manager
1993年生まれ。
大学卒業後、株式会社スタートトゥデイ(現/株式会社ZOZO)に入社。
その後女性向けメディアを経て、2018年6月、株式会社newnにジョイン。
小柄女性向けアパレル「COHINA」の立ち上げを経て、2019年7月より関連会社である「Mr. CHEESECAKE」のPMを担当。

(取材・執筆:田中裕子)

Mr. CHEESECAKEに深く関わり、支えてくださるメンバーの想いやこだわりをご紹介する連載「私とミスチと。」

Vol.4 「誰よりも、思いに寄り添う」。Mr. CHEESECAKEを届けるエンジニアの哲学

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