初の常設店がグランスタ東京にオープン。Mr. CHEESECAKEがこれまで歩んできた道

初の常設店がグランスタ東京にオープン。Mr. CHEESECAKEがこれまで歩んできた道

Mr. CHEESECAKEは2024年9月13日(金)に、JR東京駅構内のエキナカ商業施設「グランスタ東京」の銀の鈴エリアに、ブランド初となる常設店をオープンします。

「おいしいケーキを作って、みんなに食べてもらいたい」というシンプルな想いからはじまり、シェフ田村が当時働いていたレストランを訪れる知人にだけ食べてもらっていたものが、SNSやクチコミでひろがり、いまのMr. CHEESECAKEとなりました。

今回は、シェフ田村からこれまでのMr. CHEESECAKEの歴史を振り返りながら、出店の想いをお届けします。

はじまりは17年前。トンカ豆との最初の出合い

Mr. CHEESECAKEは、バニラ・レモン・トンカ豆の3つの香りが織りなす、甘く爽やかな香りが特長のチーズケーキです。

その中でも「トンカ豆」は、今でこそ製菓材料店で見かけることが増えてきましたが、当時の日本では馴染みがなく、ほとんどの人が知らない素材でした。

トンカ豆は、シナモンや杏仁、桜餅に似た香りを持つ素材です。トンカ豆に親しみがなくても、この香りは日本人なら一度は食べたことがある素材の香りに似ているため、どこか新しくも懐かしい香りだと感じられます。

Mr. CHEESECAKEの象徴とも言える、トンカ豆との最初の出合いは17年前の2007年。日本で働いていた時代まで遡ります。

*当時を思い出して作った杏とトンカ豆の香りを纏ったコンフィチュールのデザート

当時、働いていたレストランの先輩からいただいた杏とトンカ豆のコンフィチュールから独特な香りを感じ、この新しい香りに衝撃を受けたのを覚えています。これが、トンカ豆との出合いでした。

シェフは、肉・魚・野菜・スパイスなど、さまざまなものの味や香り、食感を知っています。シェフをしていく中で出合う素材は、どれも今後に必ず活かせるもの。トンカ豆もそのひとつで、僕にとってもMr. CHEESECAKEにとっても、とても大きな出合いになりました。

幸せな記憶が蘇る、母のチーズケーキから生まれたMr. CHEESECAKE

フレンチレストランのシェフだった僕が、チーズケーキを作ろうと思ったきっかけは、「誰が食べてもおいしいと喜んでくれる料理が作りたい」「自分の技術を活かすなら難しい料理ではなく、より多くの人を笑顔にできる料理を作りたい」と考えたときに思い出したのが、母が作るチーズケーキだったからです。

小さな頃から大切な日に用意されていたのが母の手作りのチーズケーキで、僕にとってチーズケーキは思い出の味でした。家族で集まり、食事をして、最後にチーズケーキを食べる時間は、家族で過ごす幸せな気持ちが詰まっていて、今も鮮明に思い出せます。

そんなチーズケーキを、僕らしく作るならどうするかを考えたときに思いついたのがトンカ豆でした。

Mr. CHEESECAKEは香りにこだわって作っています。それは、単純に良い香りということではなく、人がおいしく感じるような香りをどうデザインするか?にこだわっているということです。

一本のチーズケーキという形に香りを収めるのはとても難しく、最初はなかなか思い通りの表現ができませんでした。それでも組み合わせる香りの相性や、温度によって変化する香りをどうデザインするかを考え、甘味や酸味などの味わいによって印象が変わる香りの幅を意識することで、よりおいしい香りを生み出しています。

 *「Mr. CHEESECAKEを一皿のデザートとして作るとしたら…」というイメージで作られた一皿

バニラとトンカ豆はどちらもクリーミーな香りで、乳製品との相性が良くチーズケーキにはぴったりです。

バニラのフルーティーな香りはレモンと自然に馴染み、トンカ豆から感じるココナッツの香りもレモンと相性が良く、そこにさまざまな乳製品が掛け合わさることで全体が一体感のある香りになります。

なんとなく香りを組み合わせるのではなく、それぞれの香りの特長や相性を理解した上で組み合わせる。 香りを掛け合わせるということは、"香りを感じやすい味わい" を構築しなければなりません。ふたつのバランスが取れたとき、記憶に残る味わいが生まれると考えています。

チーズケーキ専門店が作る、ティラミス

Mr. CHEESECAKEは数年前まで、チーズケーキ専門店としてケーキを販売していました。その一方で、シェフとしての知識を活かし、ティラミスやフレンチトースト、プリンなどのオリジナルレシピを公開したところ、SNSを中心に「本物のティラミスが食べてみたい」といった声がたくさん上がってくるようになりました。

2022年9月、商品としてはじめて「tiramisu(現:RICH TIRAMISU)」を公式オンラインストアで販売。たった2日間の販売、かつ数量限定でしたが、用意していたたくさんのティラミスはあっという間になくなり、多くのお客様より再販希望のお声をいただきました。

Mr. CHEESECAKEというブランドが、チーズケーキではないスイーツを販売しても受け入れてもらえるのは、Mr. CHEESECAKEがこれまでお届けしてきたスイーツが、多くのお客様に手に取っていただけていたこと、「おいしさ」はもちろん、その先につながる特別なひとときをお届けできていたからだと思っています。

*水羊羹にティラミスのクリームを合わせた、新しい可能性を秘めた一皿

Mr. CHEESECAKEとしてチーズケーキではないスイーツをお届けするとき、今までにないおいしいものを作るという想いや、シェフだからこそ作り出せる味わいや香りの組み合わせ、レストランデザートのような儚い食感を意識しています。

それが “Mr. CHEESECAKEらしさ” だと思っているからです。

今後、商品として展開していくかは分かりませんが、日々さまざまなスイーツと向き合い、試作をしています。生チョコレート、どら焼き、水羊羹、ガレットブルトンヌなど、実際に商品として成り立つかはまだまだ未知です。

でも試作を続けていくことで、何か新しい商品へと繋がるかもしれない。その可能性を信じて、Mr. CHEESECAKEとしておいしいものをお客様にお届けできるように、これからもチーズケーキにとどまらず、スイーツと向き合っていきたいと思います。

Mr. CHEESECAKE、夢の実現と新たな挑戦

Mr. CHEESECAKEは2024年9月13日(金)に、初めての常設店を東京駅構内の「グランスタ東京」にオープンします。

ブランドを立ち上げた当初、ニューヨークチーズケーキのように「トーキョーチーズケーキ」と呼ばれるような存在になりたいと考えていました。その想いは今でも変わりません。

日本のどこに住んでいても買えるようにと、当時はあまり主流ではなかったオンラインでの販売を主軸としてきましたが、その直後にコロナウイルスが世界中を襲い、オンラインでさまざまな物を購入することがより身近になりました。

そんな時代から数年が経ち、外出傾向が高まった今、オンラインだけではなく直接手に取っていただけるポップアップストアを全国で出店するようになり、より多くのお客様に手に取っていただけていると実感しています。

2023年には麻布台ヒルズに約10ヶ月に渡る期間限定ストアをオープンし、2024年には香港にも期間限定ストアを出店し、初めての海外進出も成し遂げました。この2箇所での出店は、Mr. CHEESECAKEが日本だけではなく海外のお客様にも「おいしさ」をお届けできていることを実感した貴重な体験でした。

そして、Mr. CHEESECAKEを立ち上げた当初から夢見ていた常設店が、いよいよグランスタ東京にオープンします。

通勤や出張、観光で訪れる人も多い東京駅にあるグランスタ東京は、多くの人にとって立ち寄りやすい場所。より多くの人にMr. CHEESECAKEを知ってもらい、より多くの人に「おいしい時間」をお届けするきっかけとなることを願っています。

店舗情報

Mr. CHEESECAKE グランスタ東京店
オープン日:2024年9月13日(金)
場所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内 B1F 銀の鈴エリア
営業時間:8:00〜22:00(月〜土)、 8:00〜21:00(日・祝日)

*オープン初日の9月13日(金)は通常の営業時間と異なり、10:00より営業開始
*翌日が休日の場合は、22:00まで営業します
*繁忙期、3連休等は営業時間に一部変更がある場合がございます
*営業日はグランスタ東京に準ずるものとします
*画像はイメージです

グランスタ東京店

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